今回の試飲会は国分株式会社様による催しです。場所は赤坂見附 ホテルニューオータニです。本館17階のイベント会場は飲食店のスタッフ、酒類販売の関係者、国分様のスタッフの方など熱気で溢れています。名門ホテルでの試飲会はゴージャスなムードでなかなかおつなものです。会社からのアクセスも良く気軽に参加ができる点はとても満足をしています。
今回は特に新興国のワインを中心に試飲をしました。出店の国が9か国の中、南アフリカ、チリがターゲットです。
KWVクラシック・コレクション シュナン・ブラン 白 南アフリカ
南アフリカのワインは国分様が以前から時価輸入をしている定評のあるワインです。品質もグレードが高くお客様への勧め方次第ではまだまだ市場の拡大が見込めます。ブドウ品種はシュナン・ブランで一般の方にはあまり馴染みのない品種だと思います。フランスのロワール地方で有名な品種です。味わいは爽やかですっきりとした飲み心地です。酸味も程よくバランスのとれたワインです。少しアロマにはメロンのような香りも含まれます。これから暖かくなる季節には少し冷やして生ハムメロンなどは相性がよさそうです。価格は1,300円 お手頃です。
KWVクラシック・コレクションシラーズ 赤 南アフリカ
南アフリカのシラーズも有名です。ブラックチェリーがぎゅっと濃縮して、黒コショウのようなスパイシーな香りが特長です。しっかりとした飲み口はグリルをした肉料理によく合います。ラム肉の香草焼き、ジンギスカン料理など野外パーティのお供にも欠かせない一品です。価格は1,300円 お手頃です。
KWNカフェ・カルチャー 赤 南アフリカ
カシスやブラックベリーの香りが強く少しコーヒーフレーバーのような香りも感じられます。ピノタージュという馴染みのあまりない品種ですが南アフリカでは主役的な品種です。濃縮感があり全体的にまとまりもあります。幅広いお肉料理とよく合います。1,700円とコストパフォーマンスにもすぐれお薦めの一品です。黒いラベルに赤いロゴがひときわ映えます。見た目のインパクトがあり、改めてラベルの重要性がよくわかりました。
KWV ラボリー シャルドネ 南アフリカ
白桃・グレープフルーツといったなんとも甘い南国の心地よさが感じられます。またバニラやバタースカッチといった香りも合わさりトロピカルなイメージを一層引き立たせます。酸味も程よく果実の濃縮感があります。クリームソース系のパスタやシチュー、鳥料理のグリルにもよく合いそうです。価格は1,500円とデイリーワインとしても十分な一品です。
ヴィーニャ・カサ・シルヴァ クール・コースト・ピノ・ノワール 赤 チリ
チリの赤ワインです。カベルネ・ソーヴィニヨンが一般的ですが、今回はピノノワールです。フランボワーズ・ザクロといったみずみずしい果実味と爽やかな酸味が特長です。シナモン風の香りも全体を引き立てます。しっかりとした味わいと心地よいタンニンとがバランスよく調和をしています。豚肉のソテイ・ポトフ・ソーセージの炒め物などいかがでしょうか。価格は2,500円とやや値が張りますが、お試しの価値は十分です。
ヴィーニャ・カサ・シルヴァ ソービニヨン・ブラン ソーヴィニヨン グリ 白 チリ
2品種を組み合わせたワインです。グレープフルーツやオレンジピールといった爽やかな香りです。みずみずしい爽やかな果実味と切れのよい酸味が印象的です。すっきりとした飲みくちで余韻は長くゆっくりと感じられます。魚のカルパッチョ・魚介のサラダ・棒棒鶏などいかがでしょうか。価格は1,500円とお手頃です。
今回は新大陸のワインがメインでした。コストパフォーマンスが高く品質も高い評価を得ています。今後の市場の拡大が楽しみです。ワインショップではどうしてもフランスやイタリア・ドイツなど伝統的なワインに目がいきがちですが、こうした新大陸のワインにも目を向ける価値は十分にあるのではないでしょうか。品種も豊富にありますので、是非初めての品種にもチャレンジをしていただきたいと思います。今回は新たな発見もあり貴重な試飲会となりました。