4月12日(水)日本名門酒会 岡永様の夏酒の試飲会が開催されました。まだ桜の季節だというのにお酒業界は早くも夏に向けての提案です。場所は岡永様本社のある馬喰町のビルの7・8階です。しかし今日はいつもの試飲会とは少し雰囲気がちがいます。各ブースには所狭しと地酒が並べられ、飲食店関係・酒販業界の方々でごったがえしていました。皆さん和やかな中にも試飲の際の表情は真剣そのもの。鬼気溢れる感覚が伝わってきます。
鳴門鯛 純米 夏酒 徳島・鳴門
さっぱりとした口当たりと爽やかな風味の中にもしっかりとした飲みごたえのある味わいです。夏本番といったラベルがディスプレイの中でもひときわ印象的でした。 価格は720mlで1,000円ジャストです。
一ノ蔵 特別純米酒 ふみゆずたんぽ 宮城・大崎
宮城を代表するお酒 一ノ蔵の自信作です・豊かな酸味とふくよかな味わいは食中酒として最適です。和食でも煮物、焼き物など料理のバリエーションは広がります。蔵のスタフフの方も快く写真撮影に応じていただけました。価格は1,800ml 2,900円 720ml 1,450円とお手頃です。
司牡丹 純米 船中八策 八策ラベル 高知・佐川
高知でお馴染みの司牡丹 船中八策 酸味がありどっしりとした辛口のお酒は昔からの定番です。カツオのたたき、サザエのつぼ焼きなど魚介類なら何でも合わせることができます。アニメ風のラベルもインパクトがあります。司牡丹酒造ならではの試みでしょう。 価格は1,800ml 2,800円 720ml 1,450円です。
五橋 純米酒 木桶造り 山口・岩国
木桶で生酛純米を造り上げた貴重なお酒です。かすかな木香としっかりとした風味が程よくマッチングしています。おでん しゃぶしゃぶ 肉じゃがなど濃い目の味付けにもまけません。こちらのブースはいつも人でごった返しているのが印象的です。 価格は1,800ml 2,900円 720ml 1,450円です。
澤乃井 生酛 純米吟醸 東京蔵人 東京・青梅
東京で有名な澤乃井酒造のオリジナル商品です。純米吟醸で生酛造りという貴重な1品です。ほのかな心地よい香りとしっかりとした味わいはまさに万人受けします。東京をモチーフにレトロなラベルは東京オリンピックに向けてぴったりです。お店のPRにもなり需要も大いに盛り上がることでしょう。容量は720mlのみで1,677円です。
達磨正宗 厄払神酒 躍年 殿 岐阜
「厄年」を転じて飛躍の年にしましょうという斬新な企画の元、この製品が実現しました。きよらかな神殿に日本酒をお供えした、まさにご神酒。神棚として奉り日々の礼拝に欠かせません。ボトルは岐阜の「美濃焼き」。神棚は南、もしくは東向きに備えます。お酒は神様にお供えしたものですのでむしろすぐに飲んでいただいほうがよろしいようです。このような企画の商品は初めて目にするので、しばし見入ってしまいました。 価格も1セット70,000円と別格です。でもこれは価格の問題ではないでしょう。
他にも目を引いたものとして帆前掛けや、呑みきれない日本酒を真空保存する酒セーバーなどがありました。前掛けは、酒屋には必需品ですが、今や貴重品です。酒セーバーはワインではお馴染みですが、この業界では珍しい商品です。日本酒愛好家にはきっとうける品となることでしょう。
今回の試飲会は夏酒の提案のみならず、日本酒の関連アイテムなど目を見張るものが多数ありました。この業界のお客様の嗜好に合わせ斬新な商品が日々開発されていく様子を目の当たりにした感じがしました。夏に向けて各問屋は試飲会を頻繁に開催します。次回はワインの試飲会の模様をお伝えします。お楽しみに。