今日4月19日(水)は富士インダストリーズ ワイン事業部の試飲会です。
この会社は航空機関連製品や精密機械加工品を主たる業務にしている会社です。ワイン部門は新しい部門で、私も初めての参加となります。弊社も今年に入ってから新たに取引を開始しました。期待感が高まります。
新橋の本社ビルの一室でこじんまりとしたスペースですが、所狭しとワインが並べられ、熱気で溢れています。スタッフと商談をされている方、次々とワインを口にされる方、みな一様に熱心です。
今回の産地はシャンパーニュ、アルザス、ブルゴーニュ、カリフォルニアなどが主たるところです。
まずはカリフォルニア ソノマ・コーストのシャルドネとシラーです。 造り手はレッド・カーと言う初め知る生産者です。
シャルドネは、パッションフルーツの香りとバニラの樽香が特長で南国のイメージが漂います。しっかりとした味わいはクリーミーな料理とも相性がよさそうです。蒸し鶏、魚のカルパッチョ等もおいしくいただけることでしょう。
シラーは果実味がしっかりとして、スパイシーな香りが特長です。豊かな味わいは肉のグリル料理にぴったりです。野外でのカジュアルなバーベキューなどこれからの季節にぴったりです。ラベルもカラフルな地図を模したものでインパクトは充分です。
価格はシャルドネが5,500円 シラーが5,300円とやや値は張りますが、価格に見合う価値は十分にあります。一度お試しになってみてください。
次はブルゴーニュのピノノワール 造りてはミッシェル・マニアン こちらも初めて知る造り手です。
熟したブルーベリーの果実味が心地よく口中に広がります。こなれたミネラルを含む味わいも複雑味を加えます。優雅で洗練された味わいです。ジビエ料理やカモのコンフィなど非日常的な料理と組み合わせても面白そうです。価格は4,300円とそれなりの値段ですが味わってみますと納得です。
最後に試飲しますのは、ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユヴィーニュ ドメーヌ セラファン 新規入荷のワインです。ジャンベルタンはブルゴーニュでも最高峰のランクに位置ずけられます。試飲もとりわけ緊張します。恐る恐る口にしてみますと、なんとも心地よいビロードのようなまろやかな口当たりです。まず香りが明らかにポピュラーなワインとは違います。熟成香と言ったらいいのでしょうか、果実の熟した香りと腐葉土のような香りが入り交じり、なんとも表現しにくい複雑な香りです。味わいものど越しスムーズで果実味がじわーっと広がり、余韻もゆっくりと尾を引いていく感じです。特別な日に特別な人と格別なシチュエーションで楽しみたいワインです。価格は16,000円、 充分納得です。
今回のワインは価格も5,000円代を中心にわりと高価格帯のワインが多くみられました。このクラスのワインは日ごろ口にすることはあまりありませんが、品質はやはり価格に見合うものがあります。価格と価値のバランスが取れたもので、日ごろワインをそれほど飲まれない方にも、ハレの日には嗜好を凝らして購入してみるのも楽しみです。きっといつまでも心に残ることでしょう。
次回はまたテーマが日本酒に戻ります。杜氏の精緻を極めた大吟醸をメインに特集していきます。どうぞお楽しみにお待ちください。