今日は櫻正宗様創業300周年記念展示会のレポートです。櫻正宗様とは長くに亘る取り引き業者です。神戸東灘区で品質第1をモットーに酒造りを通して人々に潤いを与えてきました。
会場は豊島区西池袋の自由学園 明日館(みょうにちかん)です。この建物は1921年大正10年に羽仁吉一 もと子夫婦が創立した自由学園の校舎として、アメリカの生んだ巨匠フランク・ロイド・ライトの設計により建築されました。フランク・ロイド氏はかの帝国ホテルを手掛けた人物としても名を馳せています。この建築物は1997年 平成9年に国の重要文化財として指定されました。都心の中心からほどなく入った場所にこのようなレトロな建築物があるとは想像できませんでした。室内も大正当時の匂いが随所に感じられ当時の面影がしのばれます。まさに都会の喧騒とは別世界です。
室内では丁度講習が始まろうとしています。早速参加してみました。講義の内容は日本酒(櫻正宗)と食とのマリアージュの提案です。
基本的にお料理と日本酒はその濃淡で方向性が同じであれば相性が良いとのことです。濃い料理にはコクのあるお酒、また淡白な料理には淡白なお酒が合うそうです。またお酒には食べ物の脂っこさを洗い流す効果もあるのだそうです。なるほど分かりやすい講義にはうなづくばかりです。ちなみに今回は櫻正宗の代表的なお酒5本に対して、相性の良い食材を挙げています。例えばチョコレート カカオ80%、クリームチーズ、貝柱のスモーク、ベーコン、ビーフカレーなど(少し奇をてらった感もありますが)を提供されていました。後ろのテーブルには試飲用のお酒と食材が並べられ、各自体験ができるようになっています。早速講義終了後にお試しです。お酒のおつまみと言へば和食の惣菜が真っ先に挙げられますが、これらの食材もなるほど相性が良さそうです。少なくとも悪い印象は全くありません。これからは日本酒のおつまみも先入観にとらわれずにチャレンジができそうです。新たな発見をした感がします。
講習・日本酒と食材のマリアージュの体験の後は、2階で展示会の見学です。お酒の展示はもちろんのこと、昔の酒造りの映像や櫻正宗の歴史の紹介など、盛りだくさんな内容です。社員のかたの説明にも力が入ります。あっという間に1時間ほど過ぎてしましました。国の重要文化財をお借りして300周年を企画されるところはさすが櫻正宗さんといった感じです。今後の事業の発展を陰ながら応援しています。今日はレトロな場所で内容の濃いお話を聞けたこと、まさに夏の一服の清涼剤になった気がしました。