10月15日(土)は東京小売酒販組合の唎酒会です。
秋葉原の小売酒販組合の建物内で行われる毎年恒例の会です。
久しぶりの晴天の中、開会時間すぐに駆け付けましたが、中はすでにたくさんの人。ごった返した人ごみの中で、お目当てのお酒に行きつくまで一苦労。30分もいると酸欠になりそうな状況です。でもいくつか素晴らしいお酒との出会いもありました。
今回も皆様にお伝えしていきます。
農口純米 無濾過生原酒 愛山 山廃純米
農口 純米(山田錦)
「私が作ったお酒です。」
後ろから大きな声で呼び止められたのがこの酒蔵。
のうぐちとはちょっと変わったネーミング。せっかくなのでまずは一口試飲を。心地よい酸味がありしっかりとした旨みのある飲みごたえ。焼き魚・うま煮・けんちん汁などによく合いそうです。
隣にあるのは農口 無濾過生原酒 愛山 山廃純米。
こちらはさらに酸味がありどっしりとした濃厚な飲みごたえ。豚の角煮・シチュー・ステーキにも合うかもしれません。この酒蔵のお酒を飲んだ人はたいがい「おいしい」との一声を発していました。
豊能梅(とよのうめ) おり酒
久々におり酒に挑戦しました。あまり飲む機会もないので良いチャンスと思い一口。まずきりっとした爽やかな酸味が感じられ、まったりとした風味が口中に広がります。おり酒という違和感は全くなく、余韻ものど越しにスーッと消えていく感じです。同時にとろりとした甘みとつぶつぶ感がさらに心地よさに拍車をかけます。
飲みにくそうな先入観とは裏腹にすっかりはまってしまいました。キリッと冷やしたお酒は一年を通して楽しめそうです。モツの煮込み・クリームシチュー・魚のバター炒めなどにも相性がよさそうです。
初めての方はぜひ一度お試しください。
アルコール度数が18%と高めなのでくれぐれも飲みすぎにはご注意を。
生原酒 ふなぐち菊水 一番搾り ストレートパウチ
パウチに入ったお酒はご覧になったことがありますか。写真が今一つで恐縮ですが、取り扱いも簡単でお酒飲むのに全く違和感はありません。菊水は皆さまおなじみの新潟の銘酒です。
原酒で(加水調整をしていません)一番搾りですのでまさにフレッシュ感は格別です。コクがあるなかでもフレッシュでフルーティーな味わい。豚肉・牛肉を使った味付けの濃厚な料理やしっかりとした中華料理にも相性は抜群です。
アルコールは19%と高めですがフレッシュ感があるためあまりその高さを感じさせません。
通常の瓶ではすこし物足りないという方には是非お薦めです。
恒例の唎酒会
ことしも恒例の唎酒が開催されました。毎年4問出題され、設問内容も同じです。
- 第1組 濃醇・淡麗の唎分け
濃いと思う順から1,2,3と記入 - 第2組 甘口と思うものから順に1,2,3と記入
- 第3組 純米酒、吟醸酒、本醸造、およびふつう種の唎分け
- 第4組 焼酎の原料 米・麦・いも・泡盛の唎分け
たった4問の唎酒ですがこれがなかなかの難問です。おそらく参加者は数百名に及びますが、全問正解者は2日を通して1名、3問正解者は17名でした。参加者は500名としても3~4%の正解率です。私はあまりにも多くの参加者を目の当たりにして断念。残念でなりません。
来年こそは十分な時間の余裕をもって望みたいところです。皆様も機会がありましたら是非酒販組合の唎酒会およびきき当て会にご参加ください。
近頃はめっきりと秋めいてきました。お酒の新酒も間もなく出まわります。
酒蔵の造りの方々に感謝をしつつ、感動のひと時を楽しみに待ちたいと思います。